極楽とんぼ加藤浩次(53)が、31日に最終回を迎えた日本テレビ系「スッキリ」(月~金曜午前8時)MCとして、番組ラストであいさつした。

番組は06年4月にスタート。この日をもって17年間の放送の幕を閉じる。4月からは後番組として「DayDay.」(月~金曜、午前9時)がスタート。2月末でNHKを退局した武田真一アナウンサー(55)と南海キャンディーズ山里亮太(45)がMCを務める。

▽加藤浩次の最後のメッセージ

さあ、残り2分半になりましたね。今から何しゃべろうかな、って考えてたりもしてたんですけど、結局まとまらなくて。考えてみたら僕、19歳の時に、15万円だけ握り締めて東京出てきたんですよ。15万円だけ握り締めて東京出てきたんです。それが19歳の時で今53(歳)です。34年たっているんです、東京出て。で「スッキリ」やらせてもらったのが17年。半分。僕が北海道から15万握り締めて出てきた半分は「スッキリ」。だから僕なんか本当に芸人時代は暴れん坊で、本当にアイドルぶん投げたりとかしているキャラクター。そんな人間をこの場所に立たせていただいて、僕自身も、1年かそこらで終わるだろうと思っていました。

でもこれが17年続いたというのは、本当にスタッフの皆さんと演者の皆さんと、皆さんのおかげと、あらためて思っていて。なんかね、東京出てきて34年で、17年間「スッキリ」やって。半分「スッキリ」があって、おれムチャクチャ更生したなと思ってますよ(スタジオは拍手喝采)。みんな僕を「スッキリ」させた。「スッキリ」という番組が、スタッフの皆さん、演者の皆さん、これを見てくれている視聴者の皆さんがおい方向に導いてくれたなというのが、本当に実感しています。そこに関しては感謝しかないです。

そして、17年という月日は、それぞれの思いだと思うんですけれど、ここ17年を振り返ってみたときに、時代というのがすごい変わっているな、という印象が僕はあって。「スッキリ」テリー(伊藤)さんと始めた時は、寛大というか、もっとゆるかったというか。それがどんどんどんどん。厳しくなることがいいこともあると思うんですよね。すごい、いいこともあるんだけど、その反面、やっぱり息苦しいなとか、生きづらいって思ってしまう人もいるかもしれない。そういった者の、ちょっとした気の抜ける場所として「スッキリ」を頑張ろうと僕はやってきたんですけれど、これ、17年という月日で時代も変わってます。「スッキリ」の役割はもう、僕は果たした、と思っています。次の番組、そしてテレビの新しい未来のために、「スッキリ」はここで終わって、次に進む。僕も含めて次に進みたいと思います。

そして最後に、17年やった自分に言いたいと思います。17年間、できるの、当たり前じゃねえからな! ありがとうございました。ありがとうございました。。(2度、深く頭を下げる)さようなら。