作曲家坂本龍一さんが71歳で亡くなったことを受け、女優中谷美紀(47)が3日、自身のインスタグラムを更新。坂本さんを悼んだ。中谷は97年に大ヒットしたシングル「砂の果実」で坂本さんとタッグを組んだ。

中谷は「美しい音楽を遺して、ついに旅立たれ、耐え難き苦しみから解放されたのですね。奇しくも教授が長年お住まいだったニューヨークにて訃報に触れ、寂寥感が静かに押し寄せて参りました」と思いをつづった。さらに「迷い多き10代の頃、教授の奏でる美しい旋律と、そこに忍ばせた不協和音は、暗闇に差し込む一縷の光明のように私を救ってくれました。教授がご不在となった音楽界の未来を憂えても仕方のないことなのかもしれませんが、喪失感は拭えないものです」。

続けて「ドイツがバッハやベートーヴェンを誇り、オーストリアの人々が今もなおモーツァルトやマーラーの遺産で禄を喰み、フランスの人々がドビュッシーやラヴェルの幻影と共に歩むのと同じように、私たちは教授の遺された音楽を道標に生きて行くのでしょう。何よりも、お側にて苦しみを分かち合っていらしたご家族の皆様のお心が安まりますよう、謹んでお祈り申し上げます」とした。