吉本興業が手がけ、広井王子氏(69)が総合演出を務める「少女歌劇団ミモザーヌ」が6日、東京・ヨシモト∞ドーム1で選抜メンバーによる少人数ライブ「Golden-Live」を行った。

ストーリーに沿ったミュージカル風なステージもある夏冬の定期公演に対し、少人数に絞って楽曲を聴かせることに特化して昨秋から始めたもの。グループの練習拠点が関西にあるため、今回が都内で初開催だった。12人の選抜メンバーが6人ずつチームFlowerとチームSnowに分かれ、1度の出演メンバーは6人のみ。この日は定期公演でも披露したものや新曲4曲を含む全13曲を披露した。

たかはしまお(18)はチームごとの個性を出す部分などで試行錯誤してきたと明かし「ライブでは私たちもよりラフに、MCでも観客のみなさんと会話しながら進める感じで親近感を強めてやっています。東京でのライブを経験して、さらに団結力も高まったと思います」と語った。

グループはコロナ禍で揺れる20年11月にお披露目されており、客席からの声援を受けるのは今回が初めてだった。ライブ中は客席とのコール&レスポンスなども初体験。団長のいまもりまなか(19)は「声出しが楽しくて、その喜びがとても大きかったです。お客さんとライブを作り上げるってこういうことだな、最高だなと思いました」と声を弾ませた。

ともだりのあ(15)も「レッスンの時も周りは静かなので、声を出してもらう工夫とかを話し合っていました。でも今日はそんな心配もいらなかったんじゃないかというぐらい声が聞こえてきて、うれしかったです」と笑顔で振り返った。

ミモザーヌは11歳~19歳のメンバーで構成されるグループ。ライブ終盤には春から加わった5期生3人がお披露目されたほか、8月に東京、大阪で行う夏公演の日程なども発表された。5期生最年少の、おおためい(11)が「ミモザーヌを世界一のグループにできるよう頑張ります」と元気に宣言して会場を沸かせる場面もあった。

ともだは「5期生も入りましたし、夏公演ではしっかり作り込んだものをみせられたらいいなと思います」と意気込む。夏公演の題名は「魅惑のバラエティショー」とつづられており、たかはしは「まだ私たちも台本を全てもらっているわけではないですが、魅惑のバラエティショーというだけに、今までになかった新しいパフォーマンスにも期待です」と語った。

新世代が加わる一方で、団長のいまもりは今年の冬公演で卒団を迎える。20歳を迎えての卒団メンバーは初代団長を務めた、きくたまこと(21)以来2人目で、いまもりは「ミモザーヌをもっともっとたくさんの方に知ってもらい、自分自身ももっと上達できるようにしたい」と意気込み「もっとミモザーヌが上に上にいけるように、できることを全力でやっていきたいです」と力を込めた。【松尾幸之介】

◆少女歌劇団ミモザーヌ 広井王子氏が総合演出を手がけるレビューカンパニー。「清く。明るく。麗しく。」をテーマとしており、メンバーは11歳以上で20歳を迎えると卒団となる。18年に1期生のオーディションが行われて、応募総数736人から14人が選ばれた。現在は5期生まで約25人が所属。20年12月30日に配信で旗揚げ公演を開催した。グループ名は花の「ミモザ」に由来し、ミモザの花言葉は「友情」「優雅」とも言われている。