是枝裕和監督(60)の邦画3作ぶりとなる新作「怪物」(6月2日公開)の完成披露試写会が8日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた。壇上で、脚本を手がけた脚本家の坂元裕二氏(55)からの“逆オファー”によって、初タッグが実現したことが明かされた。
是枝監督は、自ら脚本も執筆するのが映画製作の基本スタンスで、外部の脚本家とのタッグは、95年の映画監督デビュー作「幻の光」以来28年ぶり。4月28日に紫綬褒章が決定して以来、初の公の場となった坂元氏は「正直、率直に驚きました、監督が受けてくださったことに」と、同監督がオファーを受けた時の率直な感想を口にした。
今回の企画は、川村元気プロデューサーと作っていたプロット(あらすじ)を、是枝監督に見せたところがスタートだったという。坂元氏は「ずいぶんキャリアの長い中で基本、脚本はご自身で書かれる監督。やっぱり、是枝裕和という脚本家は尊敬する脚本家」と、是枝監督をたたえた。その上で「ですので、書ける人がいるのに、自分が書いて良いのかと…。プロットがあって、その段階で監督がお受け下さった状況でした」と振り返った。
是枝監督は「何度か、坂元さんにお声がけして対談していた。(脚本を)自分で書かないなら、お願いしたいと、僕からずっとラブコールを送っていたので、名前を出してもらえたと思う。川村元気さんから話があった段階で、どんな話でも受けようと思った。それくらいタッグに憧れていました」と笑みを浮かべた。



