NHK会長定例会見が24日、東京・渋谷の同局で行われ、稲葉延雄会長がジャニーズ事務所ジャニー喜多川前社長の性加害問題に言及した。

稲葉会長は「犯罪は許しがたい、決して許されないものだという態度で臨んできたし、その姿勢はいささかも変更ない」とコメント。今後について「ジャニーズ事務所が示した再発防止策がどう実行されていくか慎重に見守り、適切に対応していきたい」と述べた。

NHKとしての対応について担当者は「推移を見守りながら適切に対応していきたい」。ジャニーズタレントが出演する番組も多く放送するが、「番組の内容や演出に合わせてふさわしい人を起用している。自主的な編集判断に基づいて、その都度総合的に判断していきたい」と話した。

同日行われた山名啓雄メディア総局長の定例会見でも、山名氏が「性暴力は決して許されるものではない」とコメント。同事務所からは複数組がNHK紅白歌合戦に出場するが、選考基準として掲げる「その年の活躍」「世論の支持」「企画に合っているかどうか」の3点は変わらないとし、「ジャニーズ事務所の再発防止策を慎重に見守りながら、紅白を選考するにあたっても対応していきたい」と話した。

同事務所では、今月14日にジュリー藤島景子社長が公式ホームページに動画と文書を公開して謝罪した。所属タレントとして最年長の東山紀之も、21日放送のテレビ朝日系「サンデーLIVE!!」で謝罪。「ジャニーズという名前を存続させるべきなのか」などと発言していた。