演歌歌手田川寿美(47)が31日、新曲「下田の椿」の発売記念イベントを、神奈川・小田原市のショッピングモール「ダイナシティ」で行った。

新曲は静岡県下田市を舞台に、恋に破れてもなお愛する男性を下田の港で待つ女心を、下田の代名詞でもある「椿の花」をキーワードに乗せて表現。イントロから聴きごたえのある作品に仕上がっている。

竹久夢二をイメージした着物姿で登場した田川は「開演前に寿美ちゃんコールを練習していただいて、そでから出てくるときに『今日は、20代になったつもりで歌おう』なんて勇気をもらいました」と笑顔。

さらに「長びくコロナ禍もありましたけれど、いろんな制限も解除され、ようやくキャンペーンもできるようになりました。キャンペーンでいろんな方々とふれあえる。握手をしたときの手のぬくもりを感じると、いいなあ、あったかいなあと。その方の心がダイレクトに伝わるような気がして、これが演歌の原点なんだなと…。こういったところからいろんな歌が生まれていくのかな、育っていくのかなと実感しています」と話した。

新曲「下田の椿」のカップリング曲で、15年に発売し、23年に新たにレコーディングし直した「女の舟唄」や、デビューシングル「女…ひとり旅」など全5曲を熱唱。

「『下田の椿』は、詩の内容はオーソドックスな演歌ですが、アレンジが違うだけで、こんなにもいきいきとした音の若さを感じるものなんだなと、レコーディングのときもワクワクしました。スタッフとみんなで高揚感に包まれ、そんな歌に出会えて幸せです。下田は以前、1度だけ行ったことがありますが、私の故郷、和歌山と気候が似ていて、親しみを感じています」と新曲への思いを語り、ミニライブ終了後は、CD購入者を対象にツーショット撮影会を行い、ファン1人1人とふれあった。

小田原ダイナシティでのキャンペーンは4年ぶり。「今日はうれしかったです。コロナ禍で、間が空いたからこそ新鮮な気持ちでスタートしたいなという思いがありましたので、4年ぶりに来させていただいたこのダイナシティさんからいいスタートを切ることができました」と感激しながら「デビュー32年目という年数だけでいえば大ベテランみたいですけれど、自分の中ではいつも新しい歌を発売したら1人でも多くの方に『こんなにいい歌なんだ』と伝えていきたい、広げていきたいという思いがあるので、これからもキャンペーンを大事にしていきたい」。

新曲については「下田の椿の花にたとえて、懐かしさのある雰囲気と安心感がある、そこにちょっと新しくノスタルジックな昭和レトロのような音楽で包んでくださったので、少し違って聴こえたらいいなと思います」と話した。

6月14日には宮城県・電力ホールにて「2023 夏 コロムビア演歌まつり in 仙台」に出演予定。同28日には東京・けやきホールで「コロムビア マンスリー歌謡ライブ-コロムビア花のステージ-」に出演を予定。