2月に85歳で死去した「宇宙戦艦ヤマト」「銀河鉄道999」などで知られる漫画家の松本零士さんを送る「松本零士先生 お別れの会」が3日、東京国際フォーラムで開催され、約3000人が参列した。

実行委員長のちばてつや氏、声優の野沢雅子と池田昌子、山崎直子氏がお別れの言葉を送り、ささきいさおが78年テレビアニメ主題歌「銀河鉄道999」、タケカワユキヒデが79年映画主題歌「銀河鉄道999(THE GALAXY EXPRESS 999)」を献歌。X JAPANのYOSHIKIと、ミュージシャンのダフト・パンクから弔電も届いた。

▽野沢雅子「お別れの言葉」

松本先生、先生が旅に出られてから3カ月が過ぎました。私の中では、いつもの先生の笑顔が、すぐに浮かんで来ますので、まだピンと来ていません。

先生と初めてお会いしたのは45年程前、「銀河鉄道999」で、星野鉄郎をやらせていただいた時でした。親しみやすい笑顔で気さくに話しかけてくださったので、すぐに打ち解けることができ、安心したことを今でも、よく覚えています。先生との思い出はかぞえきれない程、たくさんありますが、やはり「銀河鉄道999」の全国横断のイベントでしょうか。

日本中をご一緒に回りましたね。イベント先ではいつも夜遅くまでスタッフの皆さんと飲んでいらっしゃって、お話しが大好きな先生の周りには、常にたくさんの人の笑顔があったことを昨日のことのように思い出します。

2年少し前には、取材でご一緒して、また、お会いしましょうねとお話ししていたのに、もう旅に出かけてしまうだなんてちょっと早いのではありませんか?

寂しい気持ちは消えませんが、きっと先生は999号で車掌さんに会って、旅先でも好きな漫画を描いては楽しく過ごしていらっしゃるのではないかと思います。

宇宙から、こちらの世界を見守っていてくださいね。

先生と鉄郎に会えて私、本当に良かった。本当にありがとうございました。