英王室のウィリアム皇太子(41)と弟のヘンリー王子(38)が6月30日、7月1日のダイアナ元妃の誕生日を前に、母を追悼する慈善活動のために揃ってビデオメッセージを寄せた。「若者はコミュニティ、国、世界を変える力を持っている」という元妃の信念に基づいて設立された慈善団体ダイアナ・アワードが主催する賞「ダイアナ・レガシー・アワード」の授賞式がバーチャルで開催され、確執が取り沙汰される兄弟が別々のビデオで登場した。

YouTubeで配信された授賞式で、2人は事前収録されたコーナーでスピーチ。冒頭に登場したウィリアム皇太子は、「若者に投資し、彼らに変化をもたらすためのツールと機会を提供することで、彼らは世界を変えることができるのです。これは母と共通の信念であり、私は母の名においてそれを続けていくことを誇りに思います」と述べた。

一方、後半に登場したヘンリー王子は、「皆さんと一堂に会する時、思い出すのは社会を変える若者の力に対して母が抱いてきた信念です。誰も一人で変化を導くパイプ役になることは決してない。私たち一人ひとりが、公平な世界の創造に貢献する能力を持っている」などとスピーチした。2人は同じ授賞式に出席はしたものの、バーチャルであるため顔を合わせることはなく、また互いのことついて触れることも一切なかった。

2020年に王室を離脱して以降、王室批判を繰り広げるヘンリー王子と将来国王となるウィリアム皇太子の間には埋まらない溝があるとされ、今年5月に行われた父チャールズ国王の戴冠式でも兄弟が言葉を交わす場面はなかった。

ちなみに、21年には元妃の生誕60周年を記念して英ロンドンのケンジントン宮殿に新たに設置された元妃の銅像の除幕式が行われ、2人は揃って出席してツーショットを披露していた。(ロサンゼルス=千歳香奈子)