ジャニーズ事務所が創業者ジャニー喜多川氏(19年死去)の性加害問題を受け、社名変更の可能性を示唆した。

改名となれば関ジャニ∞、ジャニーズWESTら人気グループの名前も変更を迫られる可能性があるが、8人組Hey!Say!JUMPのファンの間でも不安が広がっている。

Hey!Say!JUMPの「JUMP」の由来は「ジャニーズ・ウルトラ・ミュージック・パワー」の頭文字とされており、07年のデビュー曲「Ultra Music Power」の歌詞は序盤から「J! Johnnys’」で始まる。SNSではファンらから「JUMPはもうデビュー曲歌えないの?」「JUMPのJはどうなるんだろう…」などと困惑の声も相次いでいる。

広告代理店関係者は「社名変更となれば、『ジャニーズ』に関連する名前や楽曲の使用も難しくなる。具体的な被害者補償や対話が進まない限り、少しでもジャニー氏を想起させるようなワードは“封印”せざるを得ないのでは」と推測する。一部のジャニーズJr.を除き、Hey!Say!JUMPを含むほぼ全ての所属グループ名はかつてジャニー氏が命名し、「ジャニーズ」に関連する楽曲も多い。どこまでを「想起」と捉えるか明確な基準がないだけに、非常に難しい判断となる。

同関係者は「今はジャニーズへの逆風が吹き荒れており、何をやっても批判を浴びる状態。社名やグループ名を変えたとしても細かく厳しい指摘を受けるでしょうし、どこまで対応するのかの判断が難しい。周辺の関係者からも苦悩が伝わってくる」と明かす。いばらの道はしばらく続きそうだ。