上戸彩(38)が29日、都内のTOHOシネマズ日比谷で行われた映画「沈黙の艦隊」(吉野耕平監督)初日舞台あいさつに登壇した。6月22日に夫のEXILE HIRO(54)との間に第3子の次男を出産して以来、初の公の場となった。
上戸は、薄いワインレッドのロングのワンピースを着て登壇し、客席に向かって笑顔で右手を振った。「皆さん、もうご覧になられましたよね? 私、3シーンくらいしか出ていないんですけど、皆さんに囲まれて登壇できて、うれしいです」と喜んだ。
劇中で、上戸は報道ニュースキャスター市谷裕美を演じた。かわぐちかいじ氏(75)の原作漫画には出ない、オリジナルの役で「原作のある作品は何回かありますが、オリジナルのキャラクターが、たたかれる。このご時世に核を扱う内容。未来に繋がる作品と思い、参加できて良かった。スクリーンでモーツァルトを体の芯で感じて欲しい」と力を込めた。
「沈黙の艦隊」は、Amazonプライムビデオが日本国内で映像制作をスタートして5年で初めて劇場版映画を製作した。日本初の原子力潜水艦が日米共同で極秘裏に建造され、日本人でありながら米艦隊所属という数奇な運命を背負った、高性能原子力潜水艦シーバットの艦長・海江田四郎が、理想とする世界の実現を目指して乗員76人を伴って航海中に逃亡。海中での天才的な戦闘術に、日米が翻弄(ほんろう)され、重大な決断と選択に迫られる物語。
上戸はHIROと12年9月に結婚。15年8月に長女、19年7月に長男の出産を発表した。この日は、海自のディーゼル潜水艦たつなみ艦長・深町洋役の玉木宏(43)たつなみのソナーマン南波栄一役のユースケ・サンタマリア(52)シーバット副長・山中栄治役の中村蒼(32)官房長官・海原〓(渉の歩の「、」を取る)役の江口洋介(55)も登壇した。
◆「沈黙の艦隊」かわぐちかいじ氏が1988年(昭63)から96年まで漫画誌「モーニング」に連載し、累計発行部数3200万部(紙・電子)を誇る、同名漫画を、連載から約30年の時を経て実写化。Amazonプライムビデオが日本国内で映像制作をスタートして5年で初めて劇場版映画を製作。日本の近海で、海上自衛隊の潜水艦が米原潜に衝突し沈没した。艦長の海江田四郎(大沢)を含む全76名が死亡との報道に衝撃が走るが、実は乗員は無事生存していた。事故は、日米政府が極秘に建造した高性能原潜「シーバット」に彼らを乗務させるための偽装工作だった。米艦隊所属となったシーバットの艦長に任命されたのが、海上自衛隊一の操艦を誇る海江田であったが、シーバットに核ミサイルを積載し突如、反乱逃亡。理想とする世界の実現を目指し、自らを国家元首とする独立戦闘国家「やまと」を全世界へ宣言。海中における、海江田の天才的な戦闘術に、日米が翻弄(ほんろう)され、重大な決断と選択に迫られる物語。