11月で芸歴15年目を迎える女優大原優乃(23)。ダンサーとしてDream5でデビューし、アニメ「妖怪ウォッチ」エンディング主題歌「ようかい体操第一」は大ヒットを記録した。17年からソロ活動を始め、女優とグラビアの道で開花。そして、10月期ドラマ2作、同月公開の映画1作でヒロインを務めるなど、充実の時期を過ごしている。
「秘密を持った少年たち」(6日開始、日テレ系)では吸血鬼役、「おいしい給食 Season3」(9日開始、テレビ神奈川、TOKYO MXほか)では新米教師役、映画「さよならモノトーン」(6日公開)で大学生役を演じる。「秘密を-」はエロチックサスペンス、「おいしい-」は80年代の中学校を舞台とした物語、「さよなら-」は現代に生きる家族がテーマと、演じる役はもちろん、物語設定も全く違うタイプの3作品だ。
大原 今年はいろんな役をやらせて頂きました。前からいろいろな役を演じられるようになりたいと思っていたので、それが実現できてうれしかったです。反面、挑戦する度に実力不足というか悔しい思いをたくさんした2023年でした。得た物、気付く物がたくさんあった1年です。
ソロ活動を始めた時は必死にもがいた。結果、順調に経験と実績を積み上げてきた。今でも演技に行き詰まれば「お恥ずかしいんですけど、演技レッスンをお願いすることもあります」と謙虚な姿勢を見せる。「まだまだ自分に足りないことの方が多いので、いろいろな作品を見たり、舞台を見に行ったり、少しでも吸収できたらいいなって思って過ごしています」とデビュー当初から変わらず、勉強熱心である。
一方、デビュー当初からの気持ちの変化がある。「今までは役に向き合うことが多くて素の自分をおろそかにしてしまっていました。最近は自分自身を丁寧に生きることが大事だなと思っています。自分の感情の変化だったり、人と会ったりとか。動くものがやっぱり一番リアルなので、そういったものに敏感になりたいです」。最近はゴルフやサーフィンを始めるなど、オンとオフを大切にしている。
好きな言葉は「死ぬ気でやれ! 死なないから」。Dream5時代にライブ監修監督から本番前に言われた言葉だ。「昔から緊張しやすくて弱い所があったけど、確かにそうだなと思って。やってみるしかないなと思って、そこから1つも怖いものがなくなりました。この言葉にいつも守られています」と笑う。役者の道はまだまだ歩み始めたばかり。「役を自分に寄せる役者ではなくて、役に自分から歩み寄れる役者になりたい」とこれからも気合を入れて役者道を進む。【佐々木隆史】
◆大原優乃(おおはら・ゆうの)1999年(平11)10月8日生まれ、鹿児島市出身。09年11月にDream5でデビュー。14年アニメ「妖怪ウォッチ」エンディング主題歌「ようかい体操第一」で同年NHK紅白歌合戦出場。17年からソロとなり、グラビアモデルでは19年に「カバーガール大賞」受賞。19年日本テレビ系「3年A組-今から皆さんは、人質です-」が初の連続ドラマ出演。趣味はサウナ。血液型A。