ノーベル生理学・医学賞受賞者の京都大学iPS細胞研究所名誉所長、山中伸弥教授(61)は9日、テレビ朝日系「徹子の部屋」(月~金曜、午後1時)に出演した。53歳の若さで亡くなった親友で「ミスター・ラグビー」と呼ばれた平尾誠二さんとの出会いや思い出を語った。

山中さんは平尾さんについて「ある対談をきっかけに仲良くなった。僕にとって憧れの人がいきなり隣にやってきた」とうれしそうに話した。その上で「40代になってからあんなに仲がいい友達ができるなんて、夢にも思っていなかった」と回想した。

家族ぐるみの付き合いに発展したという2人。ある日、山中さんは平尾さんから大病を患ったこと告げられた。山中さんは「それを知った日はお風呂の中で号泣した」と振り返った。平尾さんが診断を受けてから、亡くなるまでの約1年間、山中さんは「自分が同じ立場だったら、どういう治療を受けるか」と考え、平尾さんの相談に乗っていたという。

思うような改善が見られなかったため、治験を勧めた際に、どんな副作用があるか分からない中で、平尾さんは「世界初のことをするんか」と前向きな表情を見せていたとも明かした。

マラソンランナーとしても知られる山中さんは、顔の横に手を置き「この辺に出てくれるんですよ。『先生、いけるで』って聞こえて。頑張ったら自己ベストが出ました。また出てね、平尾さんっていつも思っています」と笑って話した。

平尾さんは、日本のラグビー史に残る名選手で知られ、日本代表の主将や監督なども務めた。2016年10月に胆管細胞がんで亡くなった。