先月29日に大腸がんのため55歳で亡くなったX JAPANのベーシスト、HEATHさん(本名・森江博=もりえ・ひろし)をしのぶお別れ会が28日、東京・渋谷のSpotify O-EASTで行われ、バンドメンバーや約1万人のファンが祈りをささげた。

X JAPANの曲が流れる会場の中央に、バンドを支えた名ベーシストの凜(りん)とした横顔が掲げられた。赤いバラを握り締めて壇上に現れたYOSHIKIは、盟友の遺影と向き合い「最期まで、ロックミュージシャンとして生き通した。なんてカッコいいやつだったんだろう」と声を震わせた。ベースを抱いてステージに立つ姿の遺影は、HEATHさん自身が選んだ1枚だった。

YOSHIKIは、HEATHさんの遺族から、メモリアルコンサートの開催を託されたことも明かした。「HEATHが言っていた『明るく送って欲しい』。この曲をHEATHにささげたいと思います」とささやき、X JAPANの名曲「ENDLESS RAIN」を奏で、最期を見送った。

会場は、在りし日のHEATHさんを映し出すかのような空間だった。同バンドをイメージをした赤いバラが献花として採用され、紅色に染まっていった。遺影の両脇にはHEATHさん本人のベース。ファンだけでなく、夜に行われた関係者献花式には、PATAやSUGIZOをはじめ、生前関係の深かったバンド仲間ら約100人も参列し、無数の愛情に包まれながら、見送られた。