俳優島田洋八(73)と、元AKB48の女優川原美咲(21)が28日、東京・築地ブディストホールでオムニバス舞台「見えない人たち~誰もそれに気づかなかった~」(11月29日~12月3日)の公開ゲネプロを行った。「透明人間」をテーマとしたブラックコメディー3部作で、2人が終了後に取材に応じた。

第1部で主人公役を務める島田は初日を前に「セリフを覚えるのが大変でした」と笑わせつつ「いつものようにあまり気取らないで、力を入れないでやろうとしています。現実世界でも起こり得るような話でもあるかもしれません。役としての思いを重点的にみせたい」と意気込んだ。

妻の病死などをきっかけに、今年の年始に長年住んでいた伊豆大島から都内へ住居を移した。「移動が楽ですね。でも家は残しているので、たまには帰らなきゃなと。今回の舞台が終わったら1回行こうと思っています」。

島田洋七(73)とのコンビ、B&Bも「まだ解散していない」と力を込め、最近は古閑正美、ゆーとぴあピースと3人組ユニット、ドリームライズとしても活動中。「新曲も出ているので、よろしくお願いします」と語り、洋七については「佐賀に住んでまして、コロナを怖がって出てこないんですよ。もう何年も会っていない。でも、電話ではしょっちゅう話してますよ。まだしばらく出てこないみたい。なので今は僕は独身です」と笑った。

一方の川原も佐賀出身。各都道府県代表者で結成されたAKB48チーム8の同県代表などとして活動したのち、今年8月に卒業。今回は女優転向後、初仕事で「1カ月くらいみんなで頑張ってきたので、良いところを出しつつ、けがなく無事に終われたらなと思います」と話した。

全話に出演して存在感もみせており「ブラックコメディーの意味をしっかり把握できました。新しい感情になる物語かなと思います」とアピールした。

グループ卒業後の心境については「卒業した次の日から稽古が始まったので、考える暇がなくて」と振り返り「最近『あ、卒業したんだな』と落ち着いてきたぐらいで、あんまり実感がわいてないです」と話した。

アイドルになりたいと思い飛び込んだ芸能界だったが、活動中の舞台出演などで女優業に興味を持つようになった。「女優さんの表現の仕方もすてきだなと思いました」といい「これからは女優としてみなさんに知られるような存在になりたい」と力を込めた。

島田は初々しく意気込みを語る川原をほほ笑みながら見つめ、その演技について「最高ですよ。芸歴じゃないですからね」と評価した。その上で「自分の気持ちをどう持っていくか。たとえ下手だったとしても前向きに、ここはという動きをつければ見ている人は感動しますから。常に前向きに真剣にですね」とエール。川原は「頑張ります!」とうなずき「私、(島田が出演していた、佐賀の)がばいばあちゃんを見て大号泣しました。もう1回見ます!」と笑顔で話した。

舞台は全10公演でキャストを入れ替える2チーム制で行う。島田と川原は同チームで計5公演に出演する。【松尾幸之介】