直木賞作家今村翔吾氏(39)が29日、TBSラジオ「生島ヒロシのおはよう定食/一直線」(月~金曜午前5時)にゲスト出演した。

今村氏は2021年(令3)11月に、大阪府箕面市の書店「きのしたブックセンター」を事業承継。来たる12月3日には、JR佐賀駅の商業施設「えきマチ1丁目佐賀」に書店「佐賀之書店」を新規出店する。

パーソナリティーの生島ヒロシ(72)から「作家さん自ら書店を持つっていうのは、珍しいんじゃないんですか」と素朴な疑問をぶつけると、今村氏は「そうですね。『きのしたブックセンター』を事業承継した時も、かなり話題になりましたけど、今回もまたやらしてもらうということで。まあ、箕面を引き継いだのも駅の近くの、歩いて行ける書店が一切なくなっちゃうんですよ。あそこがなくなっちゃうというので、知り合いからお話をいただいた時に『まあ、僕で出来ることなら』ってことで引き継いでみたんですけど。今回も佐賀で、実は水害があって、それに合わせてという感じで書店が撤退したことがあって。僕、佐賀にお世話になってるんで、そのきっかけでやらしてもらいます」と経緯を説明した。

今村氏は2016年(平28)の「第23回九州さが大衆文学賞」で大賞の笹沢左保賞を受賞。選考委員だった同県唐津市出身の作家・北方謙三氏(76)に出版社へ推薦してもらったことにより作家への第1歩を踏み出した恩義がある。

生島が「うちも事務所に優木まおみちゃん(佐賀市出身)がいて、彼女もすごく喜んでるみたいですよ」と伝えると、今村氏は「あ、本当ですか。よろしくお伝え下さい」。

さらに生島が「だんだん本を読まなくなっている人が、文字離れが多いんですけど、そのあたりも気になっているところですか?」と聞くと、今村氏は「そうですね。30年前に比べて実は書店の数って半分になっていて、間もなく(日本全国で)1万店を切るって言われてるんですよね。あと10年で5000店になるんじゃないかって言われているぐらいなんで。僕ら作家ってね、書くことしか出来ないとかって言いがちなんですけど、果たしてそうかどうかを試すためにも自分で1回、まずやってみることが大切かなみたいな」と話した。

「佐賀之書店」が開店する12月3日は「汝、星のごとく」で、20年に続いて今年2回目の「本屋大賞」を受賞した作家の凪良ゆう氏(50)がゲスト。トークショーやサイン会などが予定されている。