演技指導を装い、女性に性的暴行をしたとして、警視庁は20日、準強姦(ごうかん)の疑いで、映画監督で会社役員の榊英雄容疑者(53)を逮捕した。

逮捕容疑は、2016年(平28)5月23日に東京都港区のマンションの1室で、演技指導をする名目で当時20代の女性に対し、わいせつな行為をした疑い。

榊容疑者は22年3月9日に、映画へのキャスティングを持ちかけて4人の女優に性的関係を強要したと一部で報じられた。同日夜には、所属事務所を通じてコメントを発表。「記事上で、事実の是非にかかわらず渦中の人とされてしまった相手の方々にも、大変申し訳なく思っております」と謝罪した。その上で「記事の内容につきましては、事実であることと、事実ではない事が含まれて書かれておりますが、過去のことをなかった事には出来ません」と、報道の一部を事実と認めつつも、一部は事実と異なると主張。「それをしっかり肝に銘じ、これからの先へ猛省し悔い改めることを誓い、人を、日々を大事に生きていきたいと思っております」とした。

ただ、同25日公開予定だった映画「蜜月」と同4月15日に公開予定だった映画「ハザードランプ」が、いずれも公開中止に追い込まれた。さらに26日には、榊容疑者が俳優活動におけるマネジメントの業務提携をしていた芸能事務所がマネジメント契約解消を発表した。

また、同5月には榊容疑者の妻で、かつて「橘いずみ」の名義でも活動したシンガー・ソングライターの和(いずみ=55)が離婚を発表。長女と次女も、和が親権を持つとしていた。