東京・歌舞伎座で3日、「三月大歌舞伎」が初日を迎えた。

昼の部「傾城道成寺」は、12年に91歳で亡くなった人間国宝の4代目中村雀右衛門さんの十三回忌追善として上演された。「道成寺もの」と呼ばれる演目をライフワークにしていた父の4代目をしのび、雀右衛門が傾城清川を演じたほか、兄大谷友右衛門らが出演した。

雀右衛門は「空にいる父に見てもらえれば」、友右衛門も「今回の追善を機に父の舞台を思い出していただけましたら」と話している。同演目には尾上菊五郎も出演し「かわいがっていただきました。役の性根をつかまえて演じるということを、しっかりなさっていた」など思い出を語っている。

昼の部はほか、尾上菊之助が松王丸を初役でつとめる「菅原伝授手習鑑 寺子屋」、片岡仁左衛門、松本幸四郎らによる「元禄忠臣蔵 御浜御殿綱豊卿」、夜の部は幸四郎らによる「通し狂言 伊勢音頭恋寝刃」、尾上松緑らによる「喜撰」。26日まで。