「Dr.スランプ」「ドラゴンボール」などの作品で世界的な人気を誇った、漫画家の鳥山明さん(とりやま・あきら=本名同じ)が急性硬膜下血腫で1日に急逝した。68歳だった。

作品を連載した「週刊少年ジャンプ」出版元の集英社と鳥山さんの事務所「バード・スタジオ」などが8日、発表した。葬儀は近親者のみで執り行った。漫画を文化にまで昇華させた巨匠の死に、世界各国から悲しみの声があふれた。

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「ドラゴンボール」人気が高いヨーロッパを始め海外メディアも鳥山明氏の訃報を伝えた。英BBCは「ドラゴンボール:日本のマンガクリエーター鳥山明さん死去(Dragon Ball:Japan manga creator Akira Toriyama dies)」のタイトルで速報。ドラゴンボールを「史上最も影響力があり、最も売れた日本の漫画のひとつ」「世界中で非常に人気がある」とし、鳥山氏について「未完の作品があった」などと記した。「ドラゴンボール」アニメ放送が視聴率70%を超えたと伝えられるスペインのマルカ紙は「世界中に信者が大勢いる」などと、鳥山氏の影響力を紹介した。

米紙ニューヨーク・タイムズは「日本を代表する漫画家の1人」だと伝え「国境を越え、幅広い世代の漫画家に影響を与えた」と評した。

また、フランスのエマニュエル・マクロン大統領(46)は自身のXに鳥山さんから贈られたサイン入りの色紙の写真を投稿。「鳥山明と何百万もの彼の愛好家へ。」と日本語でも追悼のコメントを発表した。

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