カンテレの新人、田中友梨奈アナウンサー(22)秦令欧奈(はだ・れおな)アナウンサー(24)が先日、大阪市内の同局で取材会を開いた。
24年に関西の準キー局に採用されたアナウンサーは、MBSテレビの河西美帆アナウンサー(23)が5月、ABCテレビの中村想人アナウンサー(23)と大石紗椰アナウンサー(24)が6月に取材会を開いており、カンテレの2人が最後のお披露目となった。(読売テレビはアナウンサー採用なし)
田中アナはお笑いコンビフットボールアワーがMCを務めるロケ番組「フットマップ」のアシスタントに起用され、入社前からテレビに露出。秦アナも甘いマスクから「アイドル並みのイケメン」と話題を呼んでおり、出演する「モモコのOH!ソレ!み~よ!」でも、ハイヒール・モモコやナジャ・グランディーバからかわいがられている。
秦アナはそのビジュアルの影響なのか(?)、10月スタートのフジテレビ系、月10ドラマ「モンスター」にアナウンサー役で出演。俳優デビューが決まった。
例年、新人アナウンサーの取材はおもしろい。ちょっと変わった経歴や個性を持った人が多いからだ。
河西アナは同局の情報番組「よんチャンTV」でテレビ初出演。初のテレビ出演で滝行ロケをしたい、と自ら志願してやってのけた。お笑いコンビ「ロザン」からイジられても動じることなく、「すごいスタジオの空気が暖かくて、そこまで緊張せず、ほどよいリラックス感で挑めた」と大物の片りんを見せつけた。
兵庫・宝塚市出身で学生時代は同市の観光大使「リボンの騎士『サファイア』」を務めていた。
一方、俳優鈴木福似の中村アナは、高校まではボクシングに没頭。高校日本チャンピオンに打ちのめされ、選手としての夢はあきらめたが、「声一本でここまで会場の雰囲気をガラッと変えられるんだ」と感動して受験した日本ボクシングコミッション(JBC)のリングアナウンサー採用試験に合格。日本で7人しかいないうちの1人となり、後楽園ホールでも十数試合、アナウンスをこなした。
大石アナは食べることが好きで、小学生時代に毎日、給食でご飯をおかわりをしていたことからついたニックネーム「どすこい」にちなみ、「『どすこい大石』と覚えていただければ」と自己紹介。兄は吉本所属のお笑いコンビ・鬼プリン大石。ABCテレビは「M-1グランプリ」の制作局だけに「共演できればと思うんですが」と大舞台での共演を楽しみにしていた。
田中アナと秦アナは就活中、同じ東京のアナウンサースクールに通っており、大石アナも一緒。田中アナは大阪のスクールにも通い、そこでは河西アナと一緒だった。「内定をもらったときから、2人とは仲良くしたいなと思ってて、はぶかないでねって。いつもあしらわてるんですよ」と苦笑いしたが、今も連絡を取り合っているという。
ちなみに、新人らしからぬ風貌と落ち着き払った中継で話題のフジテレビの新人上垣皓太朗アナウンサーも、就活中に知り合ったそうで、秦アナは「学生の頃から技術が抜きんでていた。尊敬しかないですね」と舌を巻いていた。
関西のテレビ局は吉本興業、松竹芸能といったお笑いに強い事務所との絡みが多く、バラエティー能力が試されることも少なくない。テレビ局関係者は「入社何年かたっても、芸人との絡みで悩んでるアナウンサーはいますよ」と話す。
こうした風土に田中アナは「難しい」。先輩でフットマップの前任アシスタント、舘山聖奈アナウンサーのように「ボールが降ってきたときに一言で瞬時に返すことができない」と悩みを打ち明けた。
それでも、自己紹介で同じ言葉を2回いった際に「天丼(=同じボケを2回繰り返して笑いを取ること)っていうものがあるんだって1つずつメモして勉強してます」と笑いの吸収に貪欲。芸人からもかわいがられているようだし、心配は無用だろう。
今年も各社、個性的なアナウンサーがそろった。河西アナが「職場の環境がよすぎて、ウエストが6センチ大きくなった」、田中アナが、ロケ先の食事がおいしすぎて「6キロ太った」とサラッと話したように、共通して感じるのは動じない、度胸があるところ。5人がどんなふうに関西のお茶の間に溶け込んでいくのか注目してみたい。【阪口孝志】



