演歌歌手原田悠里(70)が20日、鹿児島市の市民文化ホールで歌謡ショーを行った。
鹿児島大でクラシック音楽とオペラを学んだ原田にとって、同地は青春時代をすごした“第2の故郷”。公演では代表曲「木曽路の女」「津軽の花」などを披露し、12月3日発売の新曲「運試し」もファンの前で初歌唱した。
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公演前に取材に応じた。
-第2の故郷・鹿児島です。学生時代の思い出を教えてください
やっぱり特別な場所ですね。思い出は学生寮と桜島。4年間のうち2年は寮にいたんです。私は1人っ子で高校を卒業して初めて(熊本県)天草を離れたんです。母が入学式についてきてくれたんですけど、帰る時に、後から追っかけて行ったほど。不安だったんですね。2人部屋で、同室の3年生のお姉さんが「大丈夫ですよ。1週間もすると慣れますよ」って優しく言ってくれて。今、考えると笑えるんですけど、本当に1週間もたつとケロっとしていました。
そして桜島。噴火をするんですよ。外に洗濯物を干していると、灰だらけになって真っ黒。今日も桜島を見て、やっぱり心が燃えました。鹿児島の人たちは、皆さんが桜島を見て、心を奮い立たせている感じなんです。桜島はやはり、鹿児島の象徴です。
大学には有馬万里代先生という、イタリアから帰国したばかりの新進気鋭の先生がいらっしゃった。私にはクラシックの素養はなかったんですけど、2年くらいでソロを取らせていただくようになりました。今日も公演に来てくれるんです。
-新曲「運試し」をファンに初披露します。どんな曲ですか
桜島の前でも初披露ですね。ちょうど60枚目のシングル曲。CDが“還暦”を迎えた時に「行け行け それ行け どんと行け」と歌詞にある、勢いのある曲です。もう笑っちゃうなって感じ。「運試し」ってタイトルは普通はデビュー曲だよねと言う人もいて、じゃあ、還暦のデビューだって。何といっても痛快だし、奇想天外な曲です。
-人生の応援歌ですね
そうです。年齢を重ねても、腰が痛いとか足が痛いとか言っていられないですよ。発売は12月3日ですが来年の勝負曲。全国キャンペーンも北海道からやらせていただきます。
-23年4月に北島音楽事務所から独立して2年以上が過ぎました
1年目は何が何だか分からなくて、CDを出すにしてもお仕事をいただくにしても直接なんです。それまでは大きな傘の下にいましたので、大変ではありますが、新鮮で、小さいながらも頑張っていこうと思います。本当に“運試し”です。60枚目の還暦シングルを頑張っていきます。笑って前へ歩いていこうよって感じで、もう戸惑うことは何もありません。年齢を重ねると、丸くなって物分かりのいい人になるっていいますよね。それも大切ですが、前を向いて一層、とんがっていきます。自分にもまだ運が残っているのか…。最後の運試しだと思って新曲にかけます。ぜひ応援してください。



