中村倫也(39)が、映画「君のクイズ」(吉野耕平監督、5月15日公開)に主演することが18日、分かった。直木賞作家・小川哲氏が日本推理作家協会賞を受賞した22年の同名小説の映画化作品。中村は、豊富なクイズ知識と論理的思考を併せ持つ“クイズ界の絶対王者”として、クイズ番組“Q-1グランプリ”の優勝候補と目されていた主人公・三島玲央を演じる。また“世界を頭の中に保存した男”と呼ばれる天才クイズプレーヤーで、三島と決勝戦で対峙(たいじ)し最終問題で問題を1文字も聞かずに正解し「0文字解答」で優勝した本庄絆を、10日に一般女性との結婚を発表した神木隆之介(32)が演じる。
中村は「無数にある選択肢の中から、たった一つの解答を導き出す。テレビで見るクイズプレーヤー達の魔法のような早押しの裏には、それを可能にする膨大な知識、経験、戦略、技術というロジカルな理由があることを初めて知りました」と主演しての印象を語った。「しかし本作は、対戦相手の本庄による、問題文が一文字も読まれていないのに正解し優勝する『0文字解答』から始まります。およそクイズの常識にも理屈にも合わないミステリー。ヤラセとしか思えないこの無理難題に、クイズに人生をささげた男、三島玲央は挑みます。果たして謎は解けるのか。なぜ三島はクイズに人生を『ささげた』のか。そしてなぜ本庄はリスクを冒して0文字解答をしたのか」と作品を評した。
神木は「初めて台本を読ませていただいた時、なんだこのかっこいい物語は!とすごくドキドキしたのを覚えています」と台本を読んだ印象を語った。そして「僕が演じた本庄という人物は天才クイズプレーヤーという設定なのですが、その肩書をどう物語の中で外していくかという作業を、吉野監督とも相談しながらできてとても楽しかったです」と撮影を振り返った。その上で「いつも僕らがお茶の間で見ているクイズ番組のクイズプレーヤーの方は本当にすごいなと思ってみていました。なぜあんなに早く答えられるのかと。ただ、そこにはそれぞれ人生を背負って解答者として立っている熱い人間ストーリーがあるんだなと、この映画、そして本庄という役を通して知る事ができました」と役どころを評した。
賞金1000万円をかけて戦う生放送クイズ番組の総合演出を務め、番組を盛り上げるためには手段を選ばない“テレビ界が生んだ怪物”坂田泰彦をムロツヨシ(50)が演じる。「エンタメとしてクイズ番組をつくるのか? 真剣勝負だからクイズ番組は面白いのか? この問いに答えを探り作る役を演じさせてもらいました」と役どころを評した。そして「この作品の台本を読んでから、私はクイズ番組を見る目が変わり、その度にこの映画に参加できることに感謝しております。クイズがあるからこの映画が生まれた。クイズをつくる皆さま、クイズに挑む皆さま、クイズが好きな皆さま、どうかこの映画を楽しみに待っていただけたら幸いです」と出演したことで、クイズ番組の見方が変わったと感謝した。
撮影は25年1~2月末まで行われた。中村は「この映画が終わるころ、超人的なクイズオタクの彼らの思考と、日常の端々で無数にある選択を繰り返す私たちの人生は、きっと交錯するはず。吉野監督の圧倒的な映像表現にのみ込まれながら、楽しんでいただけたらうれしいです」と観客に呼びかけた。神木は「ぜひ皆さまに、クイズとは人生そのものという熱いものを受け取っていただけたらうれしいなと思っています。あと、中村さんもムロさんもめちゃくちゃかっこいいので、そこもぜひ注目して欲しいです!」と注目ポイントは中村とムロの格好良さだと強調。ムロは「個人的な話で恐縮ですが、2人の役者それぞれ、何年かぶりの共演、さらに一対一で向き合えるシーンを演じることができた時間は何か何でしょう? 『くるもの』がありました。『くるもの』とは何でしょう? 映画を見てもらいお答えしたい」と中村と神木との共演を喜んだ。
◆「君のクイズ」 賞金1000万円を賭けて戦う生放送クイズ番組“Q-1グランプリ”の決勝戦。世間が注目する中、“クイズ界の絶対王者”三島玲央(中村倫也)と“世界を頭の中に保存した男”本庄絆(神木隆之介)は共に優勝まであと一問と、王手をかけた。そして迎えた最終問題、早押しクイズ。張り詰めた空気の中、本庄は問題が1文字も読まれないうちに回答ボタンを押す。会場がどよめく中、なんと正解を言い当て、本庄は優勝者となった。困惑を隠せない三島。どんなクイズであれ、問題文が0文字の状態で答えることは不可能なはず。やらせ? 不正? それとも魔法? なぜ問題を1文字も聞かずに正解できたのか? これは、全国民へのクイズ。



