2013ユーキャン新語・流行語大賞が2日、都内で発表され、大賞は史上初の4者同時受賞となった。

 大賞に選ばれたのは「今でしょ!」「じぇじぇじぇ」「倍返し」「お・も・て・な・し」の4本。選考委員特別賞に、東北楽天ゴールデンイーグルスの「被災地が、東北が、日本がひとつになった

 楽天、日本一をありがとう」が選ばれた。

 「今でしょ!」で選ばれた、東進ハイスクールの現代文講師林修氏(48)は「流行るのが早かったから、駄目だと思った。盛り上がりに比例して、大賞が増えて引っかかった。ありがとうございます」と笑顔を見せた。

 「じぇじぇじぇ」は、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」の中で能年玲奈(20)が使いブームを起こした。脚本家の宮藤官九郎(43)は「岩手県の久慈市に『あまちゃん』の取材に行ったとき、現役の海女さんが交わしていた会話。『そのじぇじぇじぇは、何ですか』ということから始まった。あの海女さんたちに感謝したい」。

 能年は「聞くだけで楽しくなる、大好きな言葉。リズムも意味も楽しくて、それをチョイスしてくる宮藤さんは、さすがだと思う。うれしくて、東北の皆さんと、宮藤さんと一緒に『じぇじぇじぇ』と叫びたい気持ちです」と話した。

 「倍返し」はTBSドラマ「半沢直樹」で主演の堺雅人(40)が使い、最終回には視聴率42・2%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)を記録する大ヒットになった。TBS伊与田英徳プロデューサーは「素晴らしい原作とスタッフの頑張り、そして何より堺さんが素晴らしかった。感謝の気持ちを『倍返し』したい」と話した。

 「お・も・て・な・し」は2020年東京五輪招致の最終レセプションで、フリーアナウンサー滝川クリステル(36)がジェスチャーつきでアピールした。滝川は「そもそも存在していた言葉が、新しい意味での流行語になったのがうれしい」と話し「お・も・て・な・し」を披露して、大きな拍手を浴びた。