ラジオ番組などで不適切な発言があったとして昨年4月末から芸能活動の無期限謹慎中だったタレント北野誠(51)が20日、大阪・新世界の寄席「通天閣劇場(TENGEKI)」に出演し、約10カ月ぶりに仕事復帰を果たした。

 黒のスーツ姿で登場すると、約200人の観客から「お帰り!」と大きな拍手。北野は涙を浮かべながら何度も頭を下げて「(漫談は)久しぶりだったので昨日、自宅でネタを作ったけど、温かい声援をもらって全部ネタが飛びました」と復帰第一声で笑わせた。

 舞台では謹慎生活についても明かした。ABC「探偵!ナイトスクープ」で共演していたタレント松村邦洋(42)から詩人で書家の相田みつをの詩集が自宅に郵送された。1ページ目の「つまずいたっていいじゃないか

 人間だもの」に「まさにその通り。でもこれが心に染みるんですわ」と神妙に語った。

 また、月ごとの目標を決め、野菜ソムリエ、足裏療法士などの免許を取得したという。最後は「深く反省しながら再びここに立てることを素直に喜びたい。すべてが元通りになるとは思っていない。もう1度やり直したい」と話した。毒舌キャラが持ち味だが、報道陣の「今後のキャラは?」の問いには無言だった。

 [2010年2月21日7時59分

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