歌舞伎俳優中村七之助(31)と、モデルで女優のトリンドル玲奈(23)が真剣交際していることが3日、分かった。故中村勘三郎さんの次男で歌舞伎界のプリンスと、多くの大手企業CM、ドラマなどで活躍するハーフタレントのビッグカップル。人気者同士の熱愛は、話題を呼びそうだ。

 複数の関係者によると2人は知人の紹介で知り合い、昨年12月ごろ交際をスタート。都内で2人が一緒に食事をしているという目撃証言もあり、順調に愛をはぐくんでいるという。

 2人を引き合わせたきっかけは、トリンドルが歌舞伎にはまったことだった。昨春、初めて東京・歌舞伎座を訪れ「白浪五人男」を観劇。当時ブログに「すっかりハマってしまい、休日は歌舞伎鑑賞に行くようになりました」と書いた。その後オフの日は歌舞伎観劇が恒例に。ファッション誌の企画で尾上菊之助(37)にインタビューするなどすっかり「歌舞伎大好き女子」として知られるようになった。その流れで知人の紹介もあって七之助と出会い、意気投合したという。

 七之助は歌舞伎界のサラブレッドだ。12年12月に亡くなった中村勘三郎さんの次男で、2歳年上の兄に中村勘九郎を持つ。87年1月、3歳で初舞台を踏んで以降、数々の演目に出演。ほっそりした美男子で、女性ファンも多い女形だ。

 12年には一部でエステティシャンの美女との熱愛を報じられ、翌13年3月には、七之助自身がイベントで「まだ(交際が)続いています」と明かしていた。03年にはハリウッド映画「ラストサムライ」で明治天皇を演じるなど、歌舞伎以外でも幅広く活動している。

 トリンドルはオーストリア人の父と日本人の母を持ち、ドイツ語や英語も堪能な国際派。ファッション誌のモデルとして活躍しソフトバンクモバイルやトヨタ自動車、サントリーやライオンなど大手企業CMに引っ張りだこの売れっ子だ。

 熱愛のうわさがなかったトリンドルを射止めたのは歌舞伎界の未来を担う貴公子だった。まだ交際約3カ月だが、もし茶色の髪と瞳を持つ梨園(りえん)の妻が誕生すれば話題になること必至。外国人の歌舞伎俳優はいなかったが、外国人の血が流れる歌舞伎俳優は戦前の15代目市村羽左衛門らが、存在したとされる。

 ◆中村七之助(なかむら・しちのすけ)本名・波野隆行(なみの・たかゆき)。1983年(昭58)5月18日、東京生まれ。86年9月、「檻(おり)」の祭りの子勘吉で初お目見え。翌87年1月「門出二人桃太郎」で2代目中村七之助を名乗り初舞台。堀越高時代の同級生に松本潤や松田龍平がいる。ドラマや映画のほか、ロッテ「チョコパイ」やマクドナルドのCMなどにも出演。174センチ。

 ◆トリンドル玲奈(れいな)1992年1月23日、オーストリア・ウィーン生まれ。スカウトがきっかけで09年に芸能界デビュー。現在はファッション誌「ViVi」などでモデルとして活躍するほかCMにも多数出演。12年以降はドラマ出演も増え、昨年もフジテレビ系「ロストデイズ」やTBS系「ごめんね青春!」などに出演。慶大環境情報学部在学中。167センチ。血液型A。