男装の麗人に魅入られ、私の目はハート形-。

そう、タカラヅカである。

先日、小泉純一郎元総理のお供で東京宝塚大劇場宙組公演を見てきた。お相伴にあずかり、宝塚ファンが夢見る垂ぜんの最前列センター席、神席である。

演目は「PRINCE OF LEGEND」、ショーは「BAYSIDE STAR」。桜木みなと、春乃さくらの新生トップコンビのお披露目公演だった。待望の宙組生粋のトップにふさわしい新進気鋭の気概にあふれる舞台だった。学園物、とのことで、おじさんがついて行けるか心配だったが、ダイナミックなビジュアルの桜木みなとをはじめ、水美舞斗、鷹翔千空、風色日向、亜音有星、叶ゆうりら、次から次へと登場する面々が何とも華やかで粒ぞろい。演技良し、ダンス良し、歌良し、カッコ良し、で眼福だった。

最後では、これまた小泉元総理のボディーガードの役得で、役者たちとのハイタッチのオマケまで余録でいただき夢見心地。すっかり魂を奪われて帰途についた。

世の中にスターは多かれど、宝塚ワールドにおけるトップは全てに君臨する別格な存在だ。愛らしい娘役、甲乙つけ難いほどの2番手が脇をしっかり固め、その他のきら星たちがトップをより輝かせるべく配置、演出される。フィナーレでラメとスパンコールでキラキラさせた大羽根をゆさゆさと背負い、大階段を威風堂々と降りて来るさまには「スター」以外当てはまる言葉が見つからない。

スターの存在はどの世界でも後進たちの先導役として重要な役割を担っている。憧れる存在、尊敬できる存在、好きな存在。それらにより近づくべく、人は自分を顧みて努力する。ともすれば根性、努力が泥くさいと言われがちな昨今だが、輝きは日々の地道な積み重ねの結晶だ。憧れの人をまねして毎日ほんの少し頑張ってみる、それはとても前向きで健やかなことだと思う。

宝塚、というと、あれは女性のためのものだろう、と言う男性が私の周りにもたくさんいるが、いやいや、そんなことは全くありません。美しく完璧に構築された世界をぜひ見てください。ハマりますよ。