シンガー・ソングライターのさだまさしさんが6日、能登半島地震で被災した石川県珠洲、輪島の両市でミニライブを行い、義援金500万円ずつを届けた。さださんは「歌で一時でも頑張ろうと思ってもらえたら」とエールを送った。

さださんは両市で「いのちの理由」「北の国から」などを披露。集まった人たちは歌に涙したり、軽妙なトークに笑ったりしながら鑑賞した。避難先の金沢市からライブを楽しみにして珠洲市に帰ってきた女性(71)は「歌が聴けてうれしかった。胸を打たれた」と涙を流しつつ笑顔を見せた。

義援金はさださんが設立した「風に立つライオン基金」が被災者支援のため募った。今後、同県能登町と穴水町にも300万円ずつを届ける。

会場では同基金に他の団体も協力して炊き出しを行い、カレーやラーメン、バナナなどを振る舞った。クリエーティブディレクター箭内道彦さんも両市に義援金を届けるため会場を訪れた。

さださんは「(被災地の現状に)胸が痛みます。これからも状況に合わせた応援を続けたい」と話した。(共同)