天皇陛下は17日、皇居内の生物学研究所脇にある苗代に、うるち米のニホンマサリと、もち米のマンゲツモチの種もみをまかれた。農作業の伝承を目的とした恒例行事で、5月中旬ごろに田植えをし、秋に稲刈りをする。

グレーのジャンパーに紺色のズボン姿で、苗代の前にしゃがみ、職員から渡された小さな籠から種もみを手に取り、まんべんなく広がるよう丁寧にまいていた。

皇居での稲作は、農業奨励のために昭和天皇が始めた。上皇さまの代から種もみもまくようになった。秋に収穫したコメは、皇室の神事にも使われる。(共同)