パキスタン南部カラチで19日朝、通勤中の日系企業の現地駐在員ら日本人5人が乗る車が襲撃を受けた。テロリストが車に近づいて自爆したと警察当局が明らかにした。在カラチの日本総領事館によると、1人がガラス片で足に軽傷を負って病院で治療を受けたが命に別条はない。他の4人は無事だった。

地元メディアなどによると、5人は同じ企業の駐在員とみられ、勤務先のカラチ近郊の工場に向かう車に同乗し、他の車と車列を組んで普段通りの経路を通行していた。襲撃者は少なくとも2人で、バイクに乗って車に接近。1人が自爆して死亡したが、爆発の威力が及ばず失敗したとみられる。

爆発後、もう1人の襲撃者が発砲し、車列に同行していた警備関係者や近くにいた警察官らとの間で銃撃戦に発展。この襲撃者は射殺された。

AP通信によると、パキスタンでは3月に北西部で車が自爆攻撃を受け、乗っていた中国人5人を含む6人が死亡した。これまで日本人がこうした襲撃の対象として狙われたことはなかったという。(共同)