自民党の長谷川岳参院議員(北海道選挙区)は20日、札幌市内のホテルで開いた国政報告会で、自治体職員らへの言動が威圧的と指摘されている問題に関して「謙虚な気持ちが欠落していた。自身の言動の映像や録音を確認し、反省している」と陳謝した。「人生の汚点を逆に教訓として再スタートしたい」としている。

報告会終了後、報道陣に「仲の良い首長らと言いたいことを言い合い関係性を築いてきた」とした上で「若い職員も増えている。世代が変わってきたことを認識し、表現方法を全面的に改める」と述べた。自民党の石井準一参院国対委員長から厳重注意を受けたことも明かし「非常に重く受け止めている」と述べた。

長谷川氏が昨年10月、参院特別委員長に就任した際、北海道庁が祝電を送る幹部職員をリスト化していた問題については「全く知らない話」と関与を否定。同氏の事務所の担当者は「道庁の東京事務所から、祝電を出したいと問い合わせがあった。断ったが、送られてきた」と説明した。

週刊文春が、長谷川氏が札幌市職員への暴言などパワハラを疑われる行為をしていると報道。秋元克広市長も3月の定例記者会見で「かなりきつい調子で言われる方」と認め、本人に「改めてほしい」と伝えた。

北海道庁でも、言動が威圧的だと受け止めた職員が複数いたほか、長谷川氏との面談などで、昨年度だけで20回以上出張した職員もいた。国の予算成立後、同氏にお礼を伝えるよう道庁幹部に周知するメールが一斉送信されていたことも判明している。(共同)