日本維新の会の馬場伸幸代表は、衆院3補選(4月28日投開票)の選挙戦最初で最後の日曜日となった21日、東京15区補選の同党候補、金沢結衣氏(33=教育無償化を実現する会推薦)の応援で東京都江東区内で街頭演説を行い、告示日に言及した立憲民主党への批判を、この日も口にした。

馬場氏は16日の告示日に、今回の補選で議席を争う立場にある立憲民主党を名指しで「立憲の候補を国会に送らないでいただかなくて結構だ」「投票しないでほしい」と呼びかけ、波紋を広げた。この日の演説でも、「自民党はしがらみがあり、基本的なところからの改革はやることはできない。できるのは日本維新の会だけだ」と自民党に触れた上で「立憲民主党も全くやる気はない。街頭に立って言っていることは国会ではやらない」「(国会では)何かあればすぐ審議を止める。立憲民主党の国会議員を増やしても、日本は良くならない」と持論をまじえて訴えた。

一方、民間企業出身の金沢氏は「地元で活動を始めて5年。民間ではお客さまの声を聞いて仕事をするのが当たり前のように、地元のみなさまの声を国政に届けるのが仕事だ。この5年間、この地元だけで活動を続けてきた。あともう1歩なのでお力をたまわりたい」と支持を呼びかけた。

同補選には、NHKから国民を守る党の新人で弁護士の福永活也氏(43)、作家の乙武洋匡氏(48=国民民主党、都民ファーストの会推薦)、参政党の新人で看護師の吉川里奈氏(36)、無所属の元衆院議員、秋元司氏(52)、つばさの党の新人で会社経営の根本良輔氏(29)、立憲民主党の新人で元江東区議の酒井菜摘氏(37)、日本保守党の新人で大学客員教授の飯山陽氏(48)、無所属の前参院議員、須藤元気氏(46)も立候補している。