自民党の衆院和歌山2区支部長を務める二階俊博元幹事長(85)が次期衆院選不出馬を表明したのを受けて、和歌山県の町村長でつくる町村会は23日、二階氏の三男で公設秘書伸康氏に立候補を要請すると決めた。和歌山市で臨時理事会を開催。24日に要請する予定だ。

町村会によると、伸康氏は出馬に意欲を示している。

県内全21町村長が参加する町村会は、衆院選をはじめ県内の選挙に大きな影響力を持つ。2022年の知事選では町村会が現職岸本周平氏への推薦を決めた後、自民県連の候補擁立方針が覆った経緯がある。

衆院小選挙区定数「10増10減」の対象となる和歌山県の定数は3から2に減る。和歌山2区では世耕弘成前参院幹事長=自民離党=がくら替えに意欲を示しているとされる。

自民派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件では二階派も立件された。二階氏は責任を取る形で不出馬を表明。後継については「地元の判断にお任せする」としていた。(共同)