静岡県伊東市の住民が31日までに、田久保真紀前市長(56)に対して議会解散に伴う市議選の費用約4950万円を損害賠償請求するよう、杉本憲也市長に求め静岡地裁に提訴した。原告側が記者会見して明らかにした。提訴は30日付。田久保氏の学歴疑惑が浮上し、市議会は昨年9月、不信任決議を可決。田久保氏は対抗する形で市議会を解散し、市議選が実施された。

田久保氏は市議選後の同10月に再び不信任決議が可決されたため失職。出直し市長選に敗れた。今年3月には、東洋大の卒業証書を偽造し、議長らに見せたなどとして、有印私文書偽造・同行使や地方自治法違反の罪で在宅起訴された。

原告側は訴状で、田久保氏は疑惑について説明責任を果たさず、時間稼ぎや自己保身のために市議会を解散し、権利を乱用したと主張している。5月、市議選と市長選の費用を請求するよう住民監査請求。7月2日に退けられていた。

静岡市で31日、会見した原告の関川永子さん(58)は「説明責任を果たさない市長が現れ、伊東市の地方自治は破壊された。私たち住民の手で決着をつけたい」と話した。(共同)