JR東海は16日、東海道新幹線に新型車両「S0系」を投入すると発表した。2029年7月の営業運転開始を目指す。

「N700S」の後継で、フルモデルチェンジは9年ぶり。山陽新幹線でも走行する。28年8月に試験車両を1編成導入し、32年度までに計25編成を投入する予定。車体のデザインは今後決める。

JR東海によると、新型車両は先頭の形を空気抵抗が減るように変えた。地震検知からブレーキまでの時間を10分の1程度に短縮するなど安全性を向上させた。

東海道新幹線の営業列車では初めて自動運転システムを搭載。運転士は乗務するが、出発後は設定した速度に従って自動で走る。走行中にトラブルなどで速度を落とした場合も、最新情報を基に、列車の遅れを最小限にする運転を可能にする。

車内設備も充実させ、スーツケースなど大きな荷物を持つ利用者向けにデッキの荷物置き場を増やし、客室内の荷棚スペースも拡大する。

丹羽俊介社長は東京都内で開かれた定例記者会見で「積み上げた技術開発の成果を磨き上げることでフルモデルチェンジを実現していく。S0系を基点に、より高いサービスレベルを目指していきたい」と話した。(共同)