高市早苗首相は16日の参院予算委員会で、11月に中国の広東省深圳で行われるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席するか問われ、「国会のお許しをいただけましたら、出席いたします」と応じた。「G7の会議ですが、実開催の時は必ず、私は出席しています」と強調した。

立憲民主党の辻元清美議員への答弁。

辻元氏は、今月2日夜にオンラインで行われたG7首脳会議を高市首相が欠席したことを厳しく追及する中で、APEC出席の可否に言及。「習近平国家主席が議長です。対応に苦慮するので欠席とか代理出席とかはないですよね」と、昨年11月の台湾有事をめぐる首相答弁以降悪化したままの日中関係を念頭に、皮肉交じりに指摘した。

また、G7オンライン会議欠席について「開催直前の連絡でも、トランプ大統領や各国首脳は出ている」として、日本からは外務審議官の代理出席で、茂木敏充外相も代理出席しなかったことを問題視。高市首相はこの会議の時間帯に所信表明演説の原稿を書いていたと述べ、同日の午後6時30分から7時45分まで、公邸で麻生太郎副総裁ら自民党幹部と夕食をともにしていたことも認めたが、「この会議の出欠とは関係ございません」と、否定した。

高市首相は同会議の自身の欠席をめぐり、「欧米間のディーゼル価格への対応」が議題だったとして「外務省の判断もありましたけれど、日本から総理が出席するといったたぐいのものでもなく、代理出席も認められていた」と主張。「私自身も出席を検討しましたが、開催時間が午後9時半になるのか夜中の3時半になるのか、他国の首脳の都合もあり、直前直前まで分からなかった」と述べたほか、オンライン会議のための回線の接続、設定に業者を呼ばなければならず、「それには時間が間に合わないということもありました」などと訴えた。

辻元氏は、「公邸でご飯を食べていてね、その後の会議に、トランプさんとかみんな出ているのに、それに出なくていいという判断をしているのは、『世界の真ん中で咲き誇る日本外交』とか言っているけれど、私が心配しているのは、総理自らの判断で世界の端っこ、隅っこに追いやられるんじゃないかと心配して、質問しているんです」と、首相が好むキャッチフレーズをまじえ皮肉交じりに指摘。自身の欠席判断は誤っていたのではないかとただした。

また「私なら、この日に会議があるかもしれないと思ったら、『すいません、いつ会議が来るかわからないから。みんな出るから』と、(会食は)キャンセルして会議に臨みますよ」と主張。「はっきり申し上げてね、だれか総理に進言する人はいないんですか?これが、この内閣の特徴じゃないですか。危機感満載です」ともただした。