GMOインターネットグループの熊谷正寿社長は2日、不正アクセス問題を巡り東京都内で記者会見を開き、子会社からセキュリティー上の課題を指摘されていたと明らかにした。2024年4月に専門家が懸念を伝えていた。脆弱性を2年以上放置しており、対応の遅れへの批判は必至だ。今回の攻撃者は今年8月5日に顧客のサーバー環境に侵入したことも公表。GMOが認識したのは10月20日だ。GMOは熊谷氏ら役員4人の報酬を3カ月間、最大30%減額すると発表した。

一連の問題で会見は初めて。熊谷氏は会見冒頭で顧客の資産を毀損したことに対し謝罪した。

攻撃側には北朝鮮系のハッカー集団がいる可能性も浮上しており、熊谷氏らの説明内容に関心が集まりそうだ。

不正アクセスがあったのは、子会社が提供する外国為替証拠金取引(FX)のためのサービス「お名前.comデスクトップクラウド」。10月19日に顧客からの問い合わせで調査を開始し、その後、顧客口座での不正操作を確認した。GMOは攻撃者から身代金の支払いを要求された。

27日には、脅迫サイトに顧客のものと称する1人分の個人情報が掲載された。GMOは関連事業者と対応を進めた結果、サイトが停止したと28日に公表。その後は追加の個人情報は公開されていない。(共同)