酒に酔った状態の元部下で検事だった女性に性的暴行をしたとして、準強制性交罪に問われた元大阪地検検事正北川健太郎被告(67)の第3回公判が6日、大阪地裁(三輪篤志裁判長)であり、女性が事件当時を振り返って「現実が受け止められず、心身が凍り付いた」と涙ながらに証言した。元検事正の弁護側は無罪を主張している。

女性は法廷内の裁判官正面に置かれたついたての中から検察側の質問に答え「検事正が全ての権限を握っていた」「誰も逆らえない怖い存在だった」と強調。「心身がぼろぼろになり、死ぬ直前まで追い込まれた」とも述べた。

起訴状によると、2018年9月12日深夜~13日未明、検事正としての影響力を部下に及ぼし得る立場にあることに乗じ、大阪市内の官舎で酩酊の影響に加え、恐怖などにより抵抗できない女性に性的暴行をしたとしている。

検察側は、女性は酩酊し抗拒不能の状態だったと指摘。弁護側は、官舎へのタクシー代などの会計は女性がしており、酩酊の影響はなく、2人の間で合意があったとしている。被告は今年10月の第2回公判後に保釈され、この日はスーツにネクタイ姿で出廷した。(共同)