将棋の史上最年少プロ、藤井聡太四段(14)の最多連勝記録となる29連勝がかかった第30期竜王戦決勝トーナメント1回戦の増田康宏四段(19)戦を応援しようと、地元の愛知県瀬戸市の市民らが26日、同市栄町にある複合施設「パルティせと」に集まった。

 同市の地元FM局「ラジオサンキュー(尾張東部放送)」が呼びかけ、市民らは同日午後7時から集まり出した。サッカーなどでは施設に集まり応援するパブリックビューイング(PV)がある。将棋はほとんどの場合、生中継はインターネットテレビ局が動画を配信。歴史的な大一番を地元市民らはスマートフォンを片手に「パーソナル・ビューイング」で応援した。

 参加した市民らは将棋の駒の形をした紙に応援メッセージを書いた。「同じ年の誇り」とメッセージを寄せた同市の中学3年、伊藤あいりさん(15)は「年上のプロ棋士をバタバタ倒して、かっこいい。いままで将棋は知らなかったけど、藤井君の連勝記録の話題が出ることが多くなった。新記録を達成してほしい」とエールを送った。

 仕事帰りに立ち寄った男性会社員(53)は「瀬戸の星。これからも地元に根ざして活躍してほしい」と笑顔で話した。