自民党の小泉進次郎農林部会長は22日、茨城県つくば市で講演し、自身が地元で続ける「0歳児からの活動報告会」の名称を、商標登録したことを明かした。

 進次郎氏は、次世代の政治参加が活発になることを目指し、これまで政治家が開いてきた政治集会のイメージを変えようと、今年3月、地元の横須賀市で0歳児から参加できる活動報告会をスタートさせた。母親たちの政治参加にもつながることから、赤ちゃんが泣いたり、子どもたちが会場を走り回る中で、政治家が政治の今を語る光景を「当たり前にしたい」と、実験的な試みを始めている。

 肝いりで思い入れが強いこともあり、「今の時代は、安易に(名称を)取られてしまう。使いたい時に使えないのはどうしようもない」と、商標登録の理由を説明した。政治活動に関するネーミングを商標登録するのは、異例だ。

 3月に行った第1回の催しで、会が進行している間、会場に設置された「ぬりえ」に没頭していた子どもが、終了後に「楽しかった。また来よう」と話していたことをスタッフから伝え聞き、「大成功だと思った」と振り返った。「何の会に行ったか、今はまだ分からないけれど、後でテレビを見たら、あの時のオジサンが出ているぞと、思ってもらえたらいい。そんなことが、子供たちが政治に興味を持つきっかけになれば」と、浸透することに期待を示した。