3日午後4時50分ごろ、東京都中央区築地の築地場外市場内で、3階建て建物から出火したと東京消防庁に通報があった。同庁によると、店舗5棟、計約300平方メートルが延焼、消防車など40台以上で消火活動に当たった。けが人や逃げ遅れた人の情報はない。東京消防庁や警視庁築地署が出火原因を調べている。

 築地場外市場は築地市場と隣接し、すし店や海産物を扱う食料品店など計約400店がひしめき合う。近年は外国人観光客にも人気となっている。

 現場では出火直後に黒煙が上がった。消火活動が進むとともに煙の色は白くなっていった。場外市場の関係者という70代の女性は、「建物が古くて密集しているので怖かった」と心配そうだった。また、飲食店の従業員は「私たちも火を扱っているし、気を付けないと」と話した。

 近くにある築地本願寺の境内でこの日予定されていた「納涼盆おどり大会」は、火事のため中止となった。