東京・上野動物園で6月12日に誕生した雌のジャイアントパンダの名前の公募が11日までに締め切られ、ウェブ上だけで22万通以上の応募があった。来月末ごろに発表される赤ちゃんパンダの名前はどんなものになるのか。

 パンダの名前は力力(リーリー)のように漢字1文字の繰り返しが多い。斉さんによると「中国では名前の文字を繰り返すのは、小さい子の愛称。私は斉鳴なので『鳴鳴』で『鳴ちゃん』という意味になる」という。臥龍では、「最初は『1号』『2号』と数字が名前でした。その後は上野と同じように漢字1文字の繰り返し。『平和』から『平平』『和和』と名付けられた子もいます。今は頭数も増えてきたので、漢字2文字のパンダもいます」。

 パンダは、全世界で飼育されている1頭1頭の名前が違う。中国側と協議するのも、血統の保護管理上、音や漢字の混同を防ぐためだ。今回の赤ちゃんにも、世界でただ1つだけの名前が付けられる予定だ。

 東京は2020年に五輪を迎える。中国語で五輪は「奥林匹克運動大会」。五輪にちなんだ名前も考えられるが、「北京五輪の開会式の日に生まれた『奥運(アオウィン)』がすでにいる」(斉さん)のだという。土居会長は「今回五輪にちなまなくても、リーリーとシンシンなら、3年後にはちょうど今の赤ちゃんの弟か妹を生むころです」と、東京五輪イヤーのきょうだい誕生を予言した。