非自民連立政権で、第80代首相を務めた羽田孜(はた・つとむ)氏が、28日午前7時6分、老衰のため東京都内の自宅で死去した。82歳だった。

 衆院初当選同期で半世紀近い政治活動の中、「イッちゃん」「ツトムちゃん」と呼び合った自由党の小沢一郎代表はこの日、都内の羽田氏の自宅を訪問。弔問後、「残念だ。国民が政権を選べる与党、野党が存在しないといけないという考えで同じだった。羽田さんの分も含め、もう少し頑張ろうと思う」と話した。2人は自民党時代、離党後も活動をともにしたが、羽田氏が出馬した新進党の党首選をめぐり、関係が悪化。羽田氏はその後離党し、2人は別の道を歩いたが、03年に民主党で合流。民主党政権時代には、衆院本会議場で小沢氏が羽田氏を支えて歩く姿もみられた。