福田康夫元首相(81)は8月31日、都内の日本記者クラブで会見し、安倍晋三首相の政権運営の評価に関して「大事なこと(だと思うこと)については、安倍総理に伝えてある」と述べた。福田氏は、先月2日の共同通信のインタビューで、安倍政権での「政と官」の関係を「国家の破滅に近づいている」と痛烈に批判しているが、「そういう問題があるということを(首相に)申し上げている」とも述べた。その上で、首相の資質について問われると、「よくやっているんじゃないですか? 資質もある方じゃないんですか?」と、笑いながら述べた。

 一方、「安倍1強」と呼ばれることについては、直接の感想は避けつつ、「1強かどうかは本人には分からず、客観的な行動で知らしめることは必要ではないか」と述べた上で、「権力を持てばオレはえらいと思う人もいるが、必ずしもそうではない。権力を持つことは、責任があるということだ」と持論を述べた。