安倍晋三首相(自民党総裁)は2日、東京・JR赤羽駅前で公明党の山口那津男代表と街頭演説し、「テレビでは、当選するためにどんな枠組みをつくるかばかりが話題になっている」と述べ、民進党と希望の党の合流をめぐる混乱を強い調子で批判した。

 「今回の選挙は日本の安全、子供たちの未来をどの党に託すか、誰に任せられるかを問う戦い。切り開いていけるのは自公連立政権だ」と強調。「我々は野党の間、深刻に反省し、政策を磨いてきた。単に政権交代(への思い)だけを語らず、政策を掲げたんですよ、皆さん」と絶叫。政策より混乱ばかり目立つ希望&民進両党を皮肉った。

 今回の演説場所は、自公選挙協力の象徴でもある東京12区。7月の都議選で小池百合子都知事の勢力と協力した公明は今回、自民との連立を守る。都議会で公明が連携を解消した自民党東京都連の幹部も応援に入り、「関係修復」をアピールした。