民進党の前原誠司代表(55)が17日、公示後初めて地元京都に戻り、個人演説会を行った。地元有権者らに「ブレない前原」をアピールした。

 安倍首相が解散を決断した後の民進党について「私は今でも、民進党のままで(選挙に)突っこんでいた場合、大量の離党者が出て、民進党に対する評価はだだ下がりになっていたと思う」と説明。小池百合子東京都知事が率いる希望の党への民進の合流について、地元有権者らに理解を求めた。

 報道各社の調査では希望の党の劣勢が伝えられる。前原氏は「苦しい戦いをしている仲間たちがたくさんいる中で、この道は間違っていなかったと言うつもりはない。しかし私はこの道を進んでいきたい。これは私の信念です」と熱弁を振るった。

 9月1日に民進党の代表になり、いきなり総選挙になった。「私には選ぶべき道は2つしかなかった。共産党、自由党、社民党と野党共闘で選挙のすみ分けをして戦った場合、離党者が続出してたいへんなことになっていた」と話した。

 合流の決断の背景として自らの政治信条を強調した。2大政党制を念頭に「非自民、非共産の外交安全保障政策は現実路線で、内政に対して自民に対してしっかりと対立軸、違いを示す。これが日本の政治には必要です」と力を込めた。

 「私の考えは何もブレていない」と熱弁し、大きな拍手を浴びた前原氏。一方で腕組みしたままの人もいた。