自民党の小泉進次郎筆頭副幹事長(36)は神奈川11区で、開票20秒足らずでのスピード当選を果たした。4度目の当選。横須賀市の事務所で集まった支援者らを前に「感謝に始まり感謝に終わる選挙」と頭を下げた。

 公示日からの12日間で、14年の衆院選時より多い全国70カ所を回り、「選挙の顔」として役目を果たした。地元横須賀での選挙活動はほとんど行えず、応援演説に徹した。その間も地元で演説会場の設営や動画演説会の運営などで支えてくれた支援者へ、「私がいない中、新しい取り組みを支えてくださってありがとうございます」と感謝を口にした。

 9月の衆院解散時には、小池百合子・希望の党代表について「選挙に出てほしい。小池さんが選挙に出て戦ってくれた方が、有権者も(構図が)一番分かりやすい」と“挑発”していた。この日も「自民党は野党からも学ぶことがあると思って、再出発をしなければいけないと思います」と話し、希望の党が掲げる「満員電車ゼロ」についての地方有権者の声をもとに批判。「都会だけ、地方だけを見ていると、国づくりを誤る。全てを見て、できる限り多くを受け止めて、全てが地元だという思いで前に進むのが真の国会議員であると。自民党が野党から教えてもらったことだと思います」と述べた。

 さらに「自民党に票を入れなかった人の声は聞かなくてはいい、ではない。どうしたら分断ではなく融和の道を歩んでいけるのか。そういう4期目にしたいと思います」と話した。