希望の党の小池百合子代表(東京都知事=65)が25日午前、出張先のパリから帰国し、成田空港で会見に応じた。この日午後に行われる両院議員懇談会で、衆院選の惨敗を受けて辞任要求が出た場合について聞かれ「皆さまと話し合いたい。ただ、創業責任というのもある。そこを見極める必要がある。せっかくの新しい党が、新しい形で国政で活躍できるような態勢づくりが必要」と否定的な考えを示した。

 かねて主張してきたように「基本的には国政の方向性、運営は今回議員になられた方々を中心に進めていく」と、国会に共同代表を置く考えをあらためて示した。

 当選者のほとんどが民進党からの合流組だったことには「地元の活動をしっかりされてきた方々が多く勝ち上がった。(希望、輝照)塾で学んできた方々は全く準備がない中での戦いで、大変苦戦となった」と、希望新人の準備不足が敗因と分析。その上で今後の政策論議において「これまで民進党で積み上げてきた政策を、せっかくの新党で、どうやって進化させ、どうやって新しく加えていくか、国政の方々を中心として進んで行ければ」と語り、民進合流組へ一定の配慮を示した。

 民進合流組の落選者の中には「解党すべき」との声があることには「メディアの方々はそういうとがった意見を拾う傾向にある」と前置きした上で「それも真摯(しんし)な声だと受け止めながら、しかし、解党するということは、逆に責任の取り方として良くないのでは。1000万人近くの方が希望の党と書いたという事実を胸に刻まないといけない」と述べた。

 落選議員に対しては「今後お会いしたり、ヒアリングをしたい。本当にご苦労さま、ご苦労をおかけしたと伝えたい」と語った。