希望の党の細野豪志氏は10月31日、都内のホテルでパーティーを開き、あいさつで「『最近、テレビにも出ない』といわれましたが、元気です」と、“健在”ぶりをアピールした。

 同党の創業メンバーの1人でもある細野氏をめぐっては、衆院選で希望の党が惨敗するきっかけになった、小池百合子代表(東京都知事)の「排除」発言の前日、「三権の長を経験した人には(参加を)ご遠慮いただいた方がいい」と発言。小池氏へと続く一連の「排除」発言の、きっかけをつくった。

 自身は、衆院選で当選7回を果たしたが、衆院選後は、表舞台に出ない日が続いていた。

 この日のパーティーは、当初今月10日に予定されていたが、何の因果か、衆院選公示と重なり、延期していた。

 細野氏はあいさつで、8月に離党した古巣の民進党に触れ「思い入れはあるが、このままでは政権は取れないと確信をもって党を離れた。この決断に、何の迷いもない」と、強調。「憲法改正について、自民党と国会で大相撲をとれるような政党にしたい」と意欲を示した。

 パーティーには、希望の党の小池百合子代表(東京都知事)も駆け付けた。会の名称が「細野豪志を叱咤(しった)激励する会」であることに触れ、「私は細野さんを叱咤する立場にはない。激励、激励ばかりです」と述べ、「党の最初の歩みをつくってくれたのが、細野さんだ。細野さんなくして希望の党はあり得ない」と強調。側近の若狭勝氏が落選するなど、厳しい戦いにあって、生き残った数少ない創業メンバーである細野氏を激励した。

 その上で、「もっとリーダーシップをもって、前に出て頑張ってほしい」と、期待を示した。