神奈川県座間市のアパートで9人の遺体が見つかった事件で、警視庁高尾署捜査本部が事件に巻き込まれた可能性もあるとみて身元確認を進めている行方不明者の関係者らは、今も無事を祈り続けている。9人のうち、群馬県の女子高生の同級生らに話を聞いた。死体遺棄容疑で逮捕された無職白石隆浩容疑者(27)が「事件前の8月中旬ごろ、のこぎりやなたを買った」などと供述していることが7日、捜査本部への取材で分かった。
捜査本部が身元を調べている群馬県内の高校1年生の女子生徒(15)は、不明者の中では最も若い。女子生徒を知る同級生が7日、取材に応じ、「学校では目立つ子ではなく、物静かで真面目だった。夏休みに何かあったのでは」と語った。女子生徒は8月末、神奈川県藤沢市にある小田急線片瀬江ノ島駅の改札を出たのを最後に行方不明になっている。
女子生徒は芸術科の美術コースに通い「デッサンなどを真面目にやっていた」と同級生。36人のクラスで、普段2~3人の女子グループと仲良くしていたという。1学期には「いじめなどもなかったと思うし、悩んでいる様子は感じなかった」が夏休み後、学校に来なくなったといい「最初は風邪だと思っていた」。しかし、白石容疑者の事件に関する被害者の報道で「群馬県内の高1女子か」と出ると、校内でも話題になり始めた。
6日夕には、校内放送で教職員が職員室に集められた。その後、教職員から「校内で行方不明になっている子がいる」と初めて正式に説明があり、悩み事などがあれば何でも相談に乗るといった趣旨の発言があったという。事件について同級生は「もし巻き込まれていたら悲しいことです」と受け止め切れていない様子だった。
また、女子生徒は群馬県内の絵画教室に通っていた。教室関係者によると、中学時代から通い、美大を目指すコースに所属していた。夏休みに「お休みさせてください」との連絡があったという。関係者は「真面目でおとなしい子だった。事件に巻き込まれたとは考えたくない」と話した。【三須一紀】

