東京都の小池百合子知事は1日、都議会第4定例会で所信表明を行い、冒頭で、希望の党を率いて10月の衆院選に挑み、国政に乗り込もうとしたことを念頭に「私自身の行動で多くの皆さまにご困惑、ご心配をお掛けした」と、謝罪した。その上で「自らを厳しく省み、改めて都民ファーストの姿勢で都政に専念したい」と強調した。その後の定例会見で、「謝罪と受け止めていいのか」と問われると、「そうですね」と認め「私自身が(衆院選に)身を投じ、都政そのものへの困惑をもたらしたのは事実だ。都民を代表する議員の皆さんに、私から言った方がいい」と説明した。

 本会議では冒頭、激しいヤジを飛ばした傍聴人が退場を求められ、不穏な雰囲気に。小池氏は6日の代表質問、8日の一般質問で各会派と論戦するが、これまで小池氏系の都民ファーストの会と連携してきた公明党が、「是々非々路線」への転換を表明。都政運営は厳しさを増しそうだ。