松沢成文参院議員は7日の参院文教科学、内閣両委員会の連合審査で、国家公務員による利害関係者とのゴルフを禁じた倫理規程について疑問を呈した上で、「ゴルフはスポーツで、五輪種目でもある」などの理由から、ゴルフ禁止の項目を外すよう林芳正文科相に要求した。

 松沢氏は「飲食やギャンブル、接待(の禁止)なら分かるが、なぜ(スポーツの分野で)ゴルフだけが特別に出されているのか。こんな時代錯誤の倫理規程が、なぜ残っているのか」と述べ、林氏に再考を迫った。

 これに対し、林氏も前向きな認識を示した。ゴルフが昨年のリオデジャネイロ五輪で正式競技として復活した経緯に触れ、「幅広く大衆化した国民的スポーツとして定着している。唯一、ゴルフのみが国家公務員倫理規程で実施の制限を受けているのは、スポーツ振興の観点からも検討課題だ」と応じた。

 国家公務員の倫理規程では、利害関係者との間で「いっしょに旅行、ゴルフ、遊技(麻雀など)をすること」を、禁止項目の1つに掲げている。